熊本城域にある7本の大楠は西南戦争時に激しく傷んだ


千年クスノキと言われるが、西南戦争で薩摩軍から激しい攻撃をうけクスノキはボロボロになる。しかし140年以上経ち、7本の大楠は逞しく大枝を張っている。この場所は、地元の人しか知らない、隠れたパワースポットであります。熊本城ガイドとしてこの付近をガイドすることは殆んどありませんが力を貰える所です。

この付近にありました藤崎宮も、西南戦争時に、花岡山に設置した薩軍の大砲によって社殿はめちゃくちゃに壊された。大楠が7本も同じ場所にあるのは、国内でも少なく、大正13年に国の天然記念物に指定されました。藤崎宮は現在ここから少し南の井川渕に移転した。下の写真を見て頂くと楠木の大きさが実感していただけると思う。熊本県の県木は楠木、県内のいろいろなところに大クスがあります。


熊本城は周囲5.3キロで東京ドーム21個分の広さがある。この広い城域にこのような大楠が多数存在するのも熊本城の魅力の一つであります。熊本城の魅力は石垣や天守、井戸だけではありません。夏は非常に涼しいので散歩に来ていただきたいところです。熊本城をガイドをするとき、必ずお客様と実験することがある。それは、お客様にクスノキの葉っぱ(樟脳)を嗅いでもらうことである。子供はあまり喜ばないが、大人のお客様は大変に感激される。やはり人間はいい香りや嫌な臭い等には敏感なようである。今でもクスノキをチップにして樟脳を製造している。