毎回好評の、秋の江津湖フットパスを開催しました。案内人は江津湖を長年散策している。江津湖観光ガイド水守の永田です。集合は県立図書館の南側で、まず始めに東海大学の市川勉特任教授が、水前寺公園の湧水のことや、江津湖の湧水についてお話されました。市川先生は、熊本地域の地下水の調査や研究を長年されている先生です。おかげで面白いお話をたくさん聞くことができました。


上の写真は県立図書館の南側です。図書館周辺は歴史の宝庫であり、伏流水の宝庫です。隣りの市総合体育館には昔70年以上アルコール工場がありました。大きいレンガ造りの工場で、煙突が高くそびえていたそうです。


上江津湖は湧水が豊富で、有名な高浜虚子は「縦横に水の流れや芭蕉林」と詠んでいます。松尾芭蕉も夏目漱石も芭蕉が大好きだったといわれています。熊本県民でもここの芭蕉林を見てない人もいるかもしれませんが、それは非常に勿体ないことです。あっちこっちから阿蘇の伏流水が出ているのを見ると感激しますし、癒されます。下の鳥は江津湖に一番多い水鳥でヒドリ鴨です。



2022年3月江津湖は全国都市緑化フェア―のメイン会場になりますので、全国から多くの観光客がいらっしゃいます。フェアーまであと一年すべきことは、山ほどあるとは思いますが、まずは湖も陸もきれいにすべきです。湧水が多かった明治時代には水前寺公園の池から江津湖まで船で行き来ができていました。緑化フェア―開催を契機に水前寺公園の参道付近から江津湖を屋形舟で行き来したら大変に面白いことと思います。いずれにしても観光客が「わくわく、どきどきする企画」を考える必要があります。